どうしてモロッコ?って100回くらい聞かれた

独り言

たくさん海外に行ったわけじゃない。
「もっと他にもあるでしょ?行ってないとこいっぱいあるでしょ?」と、自分でもちょっと不思議になる。

でも、どうしても惹かれてしまうのがモロッコ。

日が昇る国、日本から、日が沈む国へ。
文字通り、真逆の場所にある国。
しかも、イスラム圏。

宗教も文化も食べ物も、なんなら言葉すら馴染みゼロ。

昔はね、「海外移住したいな〜」ってふわっと思ってたこともあった。
そのときに思い描いてたのは、白い壁の家にカラフルな花、ヨーロッパのどこかの街角、的なやつ。
カフェのテラスでコーヒーとか飲んじゃって、あの憧れの“ザ・海外”みたいな。

なのに今、真剣に住みたいと思ってるのは、モロッコ。

ハマムがあって、羊の頭が市場でぶら下がってて、道に迷えば10人くらいに全力で方向を教えられ(そしてたまに逆)
ミントティーはびっくりするくらい甘いけど、それがまた美味しくて、でもその甘さが、しみる。

スークのカオスも、アザーンの響きも、バブーシュの履き心地も、
全部が「生きてるな〜!」って感覚を、ダイレクトに呼び覚ましてくる。

気取るヒマがなくて、
「今日をちゃんと生きる」って、こういうことか…!って思える国。

欧米の「洗練されたオシャレさ」も素敵だけど、
モロッコには、「ちょっと不便で、でも人間くさくて、まっすぐな優しさ」がある。

それに惹かれたのかもしれない・・て言うかもう、どっぷりハマってる自覚はある。

気づけば“住みたい”が“生きてみたい”に変わってて、
この歳になってようやく“人生のGPS”の位置情報が正確になった、みたいな感じ。

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