モロッコといえば、サハラ砂漠の夕日と朝日がド定番。もちろん夕日も朝日も感動モノ。でもね、私が本当に伝えたいのは…
星!星なのよ!サハラの星空が本命!!(声を大にして言いたい)
東京では見えない、宇宙の本当の姿がそこにある。プラネタリウムなんて比較にならない、リアルな星空劇場。今回は、サハラで体験した「人生で一番美しい夜」をシェアするよ!
なぜサハラの星空は特別なのか?
光害ゼロの世界
都市部の光害が一切ない砂漠の真ん中。街灯もネオンサインも、車のヘッドライトさえない完全な暗闇だからこそ、星本来の輝きが見えるんだよね。
空気の透明度が半端ない
乾燥した砂漠の空気は水蒸気が少なくて、めちゃくちゃクリア。雲もほとんどないから、視界を遮るものが何もない。まさに星空観測には最高の条件が揃ってる!
見るなら「新月」前後がベスト
星を見るなら、月明かりの少ない新月前後の時期がベスト。月が出てると幻想的だけど、星の数がかなり減っちゃう。
でもね、満月の夜も捨てがたい魅力があるの。月明かりが砂丘に落ちて、くっきりとした影ができるほど明るくて、まるで昼間みたい。江戸時代の人たちが「月明かりで夜道を歩いてた」っていうのが、ここで初めて体感できるよ。
月齢チェックのコツ
・新月の前後期間がおすすめ
・天文アプリで事前にチェック
・現地ガイドさんに「星がきれいな日はいつ?」って聞くのもアリ
星空に包まれる、明け方の砂漠体験
ラクダに揺られてキャンプ地へ
メルズーガの町からラクダに乗って、ゆらゆら1時間半。砂漠の奥深くにあるベルベル人のキャンプ地が今夜の宿。ラクダから降りた瞬間、もう別世界。360度砂丘に囲まれて、文明から完全に切り離された感じ。
夕食はタジン鍋とクスクス、そしてベルベル人の男性たちが奏でる太鼓の音色。焚き火を囲んで、みんなでお茶を飲みながらおしゃべり。でも、この時はまだ本当のサハラの魅力に気づいてなかった…

運命の明け方体験
早朝に起き出して、まだ誰もいない砂丘を一人で登る。砂は夜の間に冷えてて、裸足で歩くとひんやり気持ちいい。
そして砂丘の頂上に着いた瞬間――
プラネタリウム以上の、星・星・星
「星ってこんなにあったっけ?」
空を見上げた瞬間の、この衝撃ったらない。
天の川がくっきり、はっきり、まるで雲みたいに見える。星座なんて分からないくらい、びっしりと星が敷き詰められてる。そして流れ星も見ることができた。
五感で感じる宇宙
視覚:360度の星空ドーム。どこを見ても星、星、星。
聴覚:まばたきの音が聞こえる気がするくらいの静寂。
触覚:ひんやりした砂の感触と、乾いた空気。
嗅覚:砂漠特有の、ちょっと鉄っぽい匂い。
味覚:乾燥した空気で、口の中がカラカラ。
全部がリアルで、全部が特別。
無音の宇宙に身をゆだねて
私が体験した夜は、明け方になると風が穏やかになって、静けさに包まれた。
寝転んで空を見上げて、深呼吸。星を見てるだけなのに、心が満たされる。
東京では気づかなかったものが、ここにはたくさんある。時間の流れ方も違う。せかせかした日常がウソみたい。
あの星たちは、何百年、何千年も前からここでこうして光ってたんだろうなぁ。古代のベルベル人たちも、きっと同じ星空を見上げてたんだろうな。
そんなことを思いながら、サハラの星空に包まれた私――
体験者からの超実践的アドバイス
星空鑑賞にベストな時期
新月前後:天文カレンダーでチェック必須
乾季(10月〜4月):雲が少なくて視界クリア
服装は防寒重視で!
昼夜の寒暖差が大きく、夜は10℃前後になることも。砂漠の朝方でも10℃位で、息は白く見えるという体験談もあるので、しっかりした防寒対策が必要。
必須アイテム:
- ダウンジャケット(薄手でもOK)
- ネックウォーマー
- 厚手の靴下
- ニット帽
- 手袋
意外な落とし穴: 砂が服の中に入りまくるから、フードは必須。あと、サンダルの方が靴に砂が入らなくて便利。だけど砂が冷たくて足が痛くなるから足先の防寒は超大事。(現地人も砂を歩くならサンダル推奨してたよ)
持ち物チェックリスト
懐中電灯:赤い光のやつがベスト(星空観測用) スマホで代用でもOK
小さなブランケット:砂の上に敷いてくるまる
マット:あったらいいけど、無くても問題なし
魔法瓶:温かいお茶があると幸せ
カメラ:星空撮影したい場合
充電器:モバイルバッテリー必須
まとめ:サハラに行くなら「星空」見て!
星空鑑賞のポイント
・星が一番きれいに見えるのは新月の前後
・夜の砂漠は想像以上に冷えるので、防寒対策万全で!
・早朝の時間帯は人も少なく、静かで特別な体験ができる
・静けさと星に包まれて、自分と向き合う時間を大切に
サハラの星空は、写真や動画では絶対に伝わらない。五感全体で感じる体験だから、ぜひ実際に足を運んでほしい。
人生で一度は見てほしい、本当の星空がそこにある。
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