【モロッコ秋の気候と服装ガイド】9〜11月の観光ベストシーズンを快適に過ごすコツ

モロッコ旅行ガイド

秋のモロッコてどんな感じ?
モロッコの秋と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?砂漠の国だから一年中暑そう?それとも意外と涼しい?

実はモロッコにも日本と同じように四季があり(日本程極端ではないですが)、秋(9月〜11月)は夏の猛暑が和らいで観光には最高の季節なんです。でも、日本の秋とはちょっと勝手が違うところもあって、準備不足だと現地で「しまった!」ってことになりがち。

私自身、秋のモロッコを旅したときに「これ持ってきてよかった〜」と思ったアイテムや、逆に「あれ持ってくればよかった…」と後悔した体験がいくつかあります。
今回はそんな実体験を交えながら、秋のモロッコ旅行で本当に役立つ持ち物リストをご紹介したいと思います。地域による気候の違いも含めて、リアルな情報をお届けしますね!

地域別|秋のモロッコ気候体験談

山岳地帯は想像以上に寒い!

まずは衝撃的だった山岳地帯での体験から。アトラス山脈の中にある「小さなスイス」と呼ばれる町・イフレンに10月に立ち寄ったときのことです。

モロッコに到着して3日間、暖かい日が多かったので気候についてはあまり深く考えていませんでした。その日の私の服装は薄手のサロペットにロンTにデニムシャツ。完全に「秋のお出かけ」レベルの軽装です。

10月末のイフレン。山の天気を舐めてました…。

ところが!車から降りた瞬間、「え、寒っ!」って思わず声が出ちゃいました。雨だったのもあると思いますがもう本当に寒くて、有名なライオン像の前で記念写真をパパッと撮っただけで、早々に車に戻ってしまいました(笑)。せっかくの美しい街並みをゆっくり散策したかったのに、もったいないことをしてしまいました。

この写真だけ撮影して撤退。秋の服装に6℃は耐えられない

同様に、北部の青い街・シャウエンも山に位置しているため、朝晩はかなり冷え込みます。朝食がリヤドの屋上だったのですが、あまりの寒さにトレーナー+ウルトラライトダウン。それでも寒くて、大好きな生絞りオレンジジュースは飲めませんでした…。

これも10月末のシャウエンの朝の気温です。

山岳地帯を訪れる予定がある方は、本格的な防寒対策が必要だと痛感しました。

都市部の昼夜の気温差にびっくり

マラケシュやフェズなどの都市部は、山岳地帯ほど極端ではないものの、やはり昼と夜の寒暖差が激しいのが特徴です。

マラケシュでは日中25℃以上になることも多く、観光にはとても快適でした。ジャマ・エル・フナ広場を歩いていると、時には汗ばむこともあるくらい。でも夜になると一転、結構涼しくなるんです。

寒がりな私は、いつもロンTにウルトラライトダウンを持ち歩いて、こまめに脱ぎ着して調整していました。荷物は少し増えるけれど、快適に過ごすためには必要だなって思います。

サハラ砂漠の驚くべき寒暖差

秋のサハラ砂漠は、本当に「昼と夜で別世界」という表現がぴったりです。昼間はまだまだ砂漠らしい暑さで、10月でも30℃近くまで上がることがあります。ラクダトレッキング中は半袖でも汗ばむくらい。

ところが日が沈み始めると、気温がどんどん下がっていくんです。夜になると一気に冷え込んで、10月でも15℃前後、11月には一桁台まで下がる日もあるんだとか。

砂漠キャンプで星空を眺めているときなんて、昼間の暑さが嘘のように感じられます。「昼は砂漠、夜は冬」って言っても過言じゃないかも。

この極端な寒暖差を甘く見ていると、夜中に震え上がることになりかねません。ウルトラライトダウンや厚手のストールは、砂漠では本当に命綱のような存在です。
また、朝の日の出の時間も寒いので、しっかり防寒を。

でも、このギャップもまた砂漠の魅力の一つ。昼の暑さと夜の寒さ、両方を体験できるのは秋のサハラならではの醍醐味だと思います。

秋のモロッコ|気候の特徴まとめ

実際に体験して分かったのは、秋のモロッコは地域によって気候差がものすごく大きいということです。

山岳地帯(イフレン・シャウエンなど):もう冬のように冷える。しっかりとした防寒着が必要。

都市部(マラケシュ・フェズなど):昼は夏の装い、夜は秋の装い。重ね着での調整が鍵。

海辺(エッサウィラなど):比較的温暖。人によっては海水浴も可能なレベル。

砂漠地帯(サハラ):昼は夏、夜は冬。最も寒暖差が激しいエリア。

この違いを頭に入れて準備するかどうかで、旅の快適さが大きく変わってきます。

実体験から厳選!秋のモロッコ必携アイテム

絶対に持って行くべき防寒アイテム

ウルトラライトダウン これはもう、秋のモロッコ旅行の救世主と言っても過言じゃありません!山の朝晩、砂漠の夜、都市部の建物内…あらゆる場面で活躍してくれました。

小さく畳めるので荷物にならないし、軽いのに保温性は抜群。イフレンで凍えた経験以来、私は絶対に手放せないアイテムになりました。特に砂漠キャンプでは、これがあるかないかで睡眠の質が全然違います。ショート丈は持っていたのですが、ロング丈を買い足しました。これはお尻まで隠れるので出番が多いです。

Amazon | [スフォン] 軽量 ダウンジャケット レディース ロング丈 ダウンコート 大きいサイズ(M-4XL) ウルトラライト インナーダウン 暖かい 防風 防寒 春 秋 冬 シンプル 体型カバー カジュアル 収納袋付き おしゃれ (JP, アルファベット, L, 大きいサイズ, ホワイト) | コート・ジャケット 通販
コート・ジャケット(レディース)ストアで 軽量 ダウンジャケット レディース ロング丈 ダウンコート 大きいサイズ(M-4XL) ウルトラライト インナーダウン 暖かい 防風 防寒 春 秋 冬 シンプル 体型カバー カジュアル 収納袋付き ...

大判ストールまたはマフラー これも本当に万能アイテムでした。防寒はもちろん、強い日差しよけとしても使えるし、モスク見学時の服装カバーにも重宝します。

何より、頭に巻いたりすると写真映えします!これはぜひお土産や最初の値段交渉の練習として、現地で購入して欲しいです。すごく長いのでいろいろな用途に使えます。

重ね着で調整できる基本アイテム

長袖Tシャツやカーディガン 昼は暑くても夜になると冷えることが多いので、さっと羽織れる長袖は必須。特にカーディガンは前開きなので調整しやすくて便利でした。

薄手のものから少し厚手のものまで、何枚か持参すると安心です。

レギンスやタイツ イフレンで痛感したのが、足元の防寒の大切さ。パンツの下にレギンスを履くだけでも、かなり違います。特に山岳地帯を訪れる予定がある方には必須アイテムです。

快適な旅を支えるその他のアイテム

歩きやすいスニーカー メディナの石畳は意外と歩きにくいし、シャウエンは坂道が多くて結構ハード。おしゃれよりも機能性を重視した靴選びが大切だと実感しました。

現地で足を痛めてしまうと、せっかくの旅行が台無しになってしまいますからね。

保湿アイテム(リップクリーム・ハンドクリーム) 秋になると乾燥が強まるのは日本と同じ。特に砂漠や山岳地帯では空気がからからに乾いているので、リップクリームとハンドクリームは必需品です。あまり嵩張らないのでネイルオイルもあった方が◎

私はこの3点セットを機内持ち込み荷物にも必ず入れておきます。

おススメはOPIのキューティクルオイル トゥゴー。ペンタイプがおススメ。これは何本リピしたか分からないくらい使ってます。ジェルネイルをしている人は保湿すると持ちがよくなりますよ。

Amazon.co.jp: OPI(オーピーアイ) ネイルオイル ペンタイプ 爪 甘皮 保湿 7.5mL (プロスパ ネイル & キューティクルオイル トゥゴー AS203) ギフト プレゼント 【国内正規品】 : ビューティー
Amazon.co.jp: OPI(オーピーアイ) ネイルオイル ペンタイプ 爪 甘皮 保湿 7.5mL (プロスパ ネイル & キューティクルオイル トゥゴー AS203) ギフト プレゼント 【国内正規品】 : ビューティー

サングラス・日焼け止め 「秋だから紫外線対策はそこそこでいいかな」なんて思っていたら大間違い。モロッコの日差しは秋でも強烈です!

特に砂漠では砂の照り返しもあるので、サングラスなしでは目を開けていられないくらい。日焼け止めもSPF値の高いものを選んだ方がいいと思います。

パッキングのコツとアドバイス

重ね着を前提とした服装選び

秋のモロッコ旅行で一番大切なのは「重ね着での温度調整」です。1日のうちに何度も服装を変える必要があるので、脱ぎ着しやすいアイテムを選ぶのがポイント。

前開きのカーディガンやジップアップのパーカーなど、さっと羽織ったり脱いだりできるものがおすすめです。
パーカーは大き目サイズにすると下に着込めたり、寒い時は毛布変わりになったり、機内で寝る時も目まで覆えたりするのでとても便利!私もメンズサイズのパーカ持って行きます。

Amazon.co.jp: [foveitaa] ジップ パーカー メンズ 秋服 オーバーサイズ 大きいサイズ ゆったり ユニセックス 長袖 春秋服 人気 無地 柔らかい肌触り 快適 トップス スポーツ 男女兼用 : ファッション
Amazon.co.jp: ジップ パーカー メンズ 秋服 オーバーサイズ 大きいサイズ ゆったり ユニセックス 長袖 春秋服 人気 無地 柔らかい肌触り 快適 トップス スポーツ 男女兼用 : ファッション

現地調達という選択肢も

どうしても荷物を減らしたい場合は、現地調達も一つの手です。マラケシュやフェズの市場には、ストールやセーターなど防寒アイテムもたくさん売っています。

お土産にもなるし、現地で必要になったタイミングで買い足すのもアリだと思います。ただし、山岳地帯や砂漠に行く前には必要なアイテムを準備しておくことをおすすめします。

まとめ|準備万端で秋のモロッコを満喫しよう

秋のモロッコは本当に観光に最適な季節です。夏のような猛暑もなく、冬のような寒さもなく、ちょうどいい気候で街歩きを楽しめます。

でも、「昼は夏、夜は冬」くらいの寒暖差があることと、地域による気候差が大きいことは忘れてはいけません。特に山岳地帯や砂漠では想像以上に冷え込むので、しっかりとした防寒対策が必要です。

ウルトラライトダウンやストールなど、重ね着で調整できるアイテムを準備しておけば、どんな気候条件でも快適に過ごせるはず。

私のイフレンでの失敗談が、皆さんの旅行準備の参考になれば嬉しいです。しっかり準備して、素敵な秋のモロッコ旅行を楽しんでくださいね!

おまけ|秋はフルーツもおいしい季節!

秋のモロッコは観光に快適なだけじゃなく、フルーツがとてもおいしい季節でもあります。
市場(スーク)に行くと旬のフルーツが山積みで並んでいて、旅の楽しみのひとつになるんです。

  • ざくろ(Roman):9〜11月が旬。真っ赤で甘酸っぱく、ジュースにしても絶品。
  • ぶどう(Inab):秋口まで出回り、屋台で山盛りに売られているのをよく見かけます。
  • りんご(Tuffah):アトラス山脈周辺の町・ミデルトが産地として有名。秋は収穫祭も。町の入り口には大きなリンゴのオブジェがあるよ。
  • いちじく(Kermous):9月ごろまでが旬。生のいちじくも、乾燥させたものも美味しい。
  • 柿(Kaki):日本と同じ名前で売られていて、秋〜冬にかけて楽しめる。

リヤドの朝食ではフレッシュジュースで出てくることも多いので、
「今日はどんな果物が食べられるかな?」とワクワクできるのも秋旅ならでは。

関連記事はこちら⇒

【2025年最新】モロッコ旅行持ち物リスト|絶対に必要なもの&あると便利なグッズ完全ガイド
「あれ持ってくればよかった...」を防ぐためにモロッコって、想像以上に「なんでもある」けど、「なかなか見つからないもの」も多い国。マラケシュやフェズみたいな大きな街なら、スーパーもあるし日用品もたいてい揃う。だけど、「えっ…コンタクトの洗浄...
【夏のサハラ砂漠ツアー完全ガイド】モロッコ旅行の星空キャンプ&持ち物リスト
モロッコ・サハラ砂漠ツアーの選び方から、夏におすすめの持ち物、実際のキャンプ体験談までを徹底解説!初めてでも安心な準備リスト付き。

コメント

タイトルとURLをコピーしました