人生で一度は行きたい、サハラ砂漠の夜
サハラ砂漠って名前は知ってても、「実際どんな感じ?」ってピンと来ない人も多いかも。でも、モロッコから行けるサハラでは、星空の下でのテント泊、ラクダに揺られる時間、砂漠の夜明け……そのすべてが”映画のワンシーンみたい”。
今回は私のリアルな体験をもとに、
✔ どんなツアーを選べばいい?
✔ 実際のキャンプってどうなの?
✔ 何を持っていけばいい?
をまるっとまとめた、初心者向け・夏バージョンの完全ガイドです!

サハラ砂漠ってどこから行けるの?
メルズーガ vs ザゴラ?どっちを選ぶ?
モロッコで人気のサハラ砂漠ツアーは主に以下の2ルートがあります。
◎メルズーガ(Merzouga)方面
基本情報
- 場所:モロッコ南東部、アルジェリア国境近く
- 砂丘名:エルグ・シェビ(Erg Chebbi)
- アクセス:マラケシュ・フェズから長距離移動が必要
- 砂丘の特徴:大規模な砂丘エリア
メルズーガの魅力
- より本格的で大規模な砂丘体験
- 赤い砂が美しく、写真映えも抜群
- ラグジュアリーキャンプの選択肢が豊富
- “これぞサハラ砂漠!”という圧倒的な景観
◎ザゴラ(Zagora)方面
基本情報
- 場所:モロッコ南部
- 特徴:比較的小規模な砂丘エリア
- アクセス:マラケシュから比較的アクセスしやすい
ザゴラの魅力
- 短期日程でも参加しやすい(1泊2日も可能)
- マラケシュからのアクセスが良い
- 初心者向けのお手軽砂漠体験
結論:本格的なサハラ体験をしたいなら断然メルズーガ!

ツアー会社の選び方|”安いだけ”で選ぶと後悔するかも?
ツアーはピンキリ。価格だけで選ぶと「めっちゃ詰め込み」「ショッピングばかり」なんてことも。
絶対チェックすべきポイント
基本情報
- 発着地:マラケシュ発 or フェズ発 → 砂漠 → マラケシュ着 or フェズ着
- 所要時間:2泊3日〜4泊5日が一般的
- 移動手段:途中からは4WDに乗り換えることもある
含まれる体験内容
- ラクダライド:砂漠キャンプ地までの往復
- ベルベル式キャンプ泊(ランク選択可能)
- 夕日・朝日鑑賞:砂丘での絶景タイム
- サンドボード体験:砂丘でのサーフィン体験
- ベルベル音楽:夜のキャンプファイヤー

重要な確認事項
- 言語対応:英語・フランス語が基本、ガイドの質に差がある
- トイレ・シャワー事情の明記があるか
- 現地払い・追加料金の有無(チップ込みかどうかなど)
- キャンセルポリシー
ツアー料金について
ツアー料金は時期・人数・内容・会社により大きく変動します。事前に複数の会社で比較検討することをおすすめします。
価格に影響する要素:
- 宿泊タイプ:スタンダード vs ラグジュアリーキャンプ
- 参加人数:グループサイズが小さいほど高額
- シーズン:夏・冬で料金差あり
- 含まれる体験:オプション内容による違い
キャンプの実際|どんなことが体験できるの?
日程イメージ(フェズ→サハラ→マラケシュの場合)
1日目:出発〜砂漠到着
- 朝:フェズ出発(8:00頃)
- 昼:途中観光(イフレン、シーダーの森など)
- 夕方:メルズーガ到着(4WDに乗り換え)
- 夜:ラクダでキャンプ地へ、夕日鑑賞
2日目:砂漠フル体験
- 早朝:朝日鑑賞(5:30頃起床)
- 午前:ラクダで村に戻る、朝食
- 午後:自由時間 or サンドボード体験
- 夜:再びキャンプ地へ、ベルベル音楽
3日目:帰路
- 早朝:朝日鑑賞
- 朝食後:マラケシュ方面へ出発
- 昼:途中観光(アイトベンハドゥ・トドラ渓谷など)
- 夕方〜夜:マラケシュ到着
実際の宿泊テントは?
スタンダードキャンプ
- 基本的な共同テント(個室テントの場合もある)
- 共同トイレ(簡易式)
- 冷水シャワーまたはシャワーなし
- 寝具・枕付き
- 食事は共同スペース
私が前回泊まったスタンダードテントです。中は結構広くて、ベッドも快適でグッスリ眠れました。

ラグジュアリーキャンプ
- 個室テント(専用バスルーム付き)
- ホットシャワー・水洗トイレ
- 電源・照明完備
- より快適なベッド・寝具
- レストラン風の食事スペース
夏の持ち物リスト|体験者が推す”本当に必要なモノ”
まずはバッグ選び|サハラ砂漠ツアーには「30〜40L前後のリュック」がおすすめ!
なぜリュックサイズが重要?
- 2泊分の着替え+洗面・防寒グッズ+水などが入るサイズ感
- ラクダに乗る時に重すぎ・大きすぎだとバランスが取りにくい
- スーツケースNG or 荷物はリヤドに置いていくケースが多い
- 防塵・防水があればベター(砂対策)
リットル数 | 入る目安 | おすすめ用途 |
20〜25L | 着替え1〜2日分+小物 | 超ミニマム旅スタイル向け(ややキツめ) |
30〜35L | 2泊3日分+予備の防寒着・日用品 | 🌟最適バランス(ラクダにもOKサイズ) |
40〜45L | ゆったり余裕を持って詰めたい人向け | やや大きめ、荷物が多い人用(重量注意) |
選ぶときのチェックポイント
✅ ウエストベルト付き:移動時の負担軽減
✅ サイドポケットあり:水ボトルやウェットティッシュをすぐ取り出せる
✅ 圧縮ベルト付き:ラクダに乗るときにコンパクトにまとめられる
✅ 軽量&折りたたみ可能なタイプも◎(行きはスーツケースに忍ばせておくのもアリ)
サハラ砂漠ツアーはスーツケースNGな場合も。ラクダに乗る時は軽量・30L前後のリュックが最適です!
体にフィットして疲れにくく、必要な荷物だけをまとめて持ち運べます◎
私が実際に使って便利だったおすすめのバックパックはこちら。
旅先でも日常でも使える“万能系リュック”といえばこれ!
サハラ砂漠ツアーはもちろん、街歩きや機内バッグとしても活躍◎
荷物をきっちり整理したい人におすすめです。
靴・履物
- クロックス風の固定できるサンダル:砂が入っても快適、ラクダにも最適
- 靴下:砂漠の砂は細かく靴に入りやすいため
スニーカーは避けた方が無難
サラサラの細かい砂が靴の中に大量に入り込み、いつまで経っても砂が出てくる事態に…。歩きづらさも倍増します。
裸足は絶対NG
ラクダのフンがあちこちに落ちているため、必ず何かしら足を保護するものを着用してください。
サハラ砂漠ツアーにも街歩きにも使えるサンダル比較!
KEEN NEWPORT H2
見た目しっかり、つま先も守ってくれるアウトドア仕様。街歩きにも◎石畳・坂道をたくさん歩く人におすすめ。疲れにくい構造が嬉しい
Teva Midform Universal
軽量でクッション性あり、乾きも早いスポーツサンダル。暑い日の街歩きにぴったり。汗蒸れにも強くて快適!
クロックス
砂や水に強く、足首までしっかり固定。軽くて洗える。砂漠ツアーの必需品!ラクダや砂丘でも安心&履き替え楽ちん。シャワーの時も大活躍!
どう選ぶ?
・砂漠ツアー中心派 → クロックス風サンダル
・観光+砂漠も楽しむアクティブ派 → KEEN Newport
・街歩き重視で軽快さ重視 → Teva Midform Universal
ちなみに、私はいつもKEENかTevaのサンダル+クロックスを持って行きます。
衛生・清潔用品
- 芯を抜いたトイレットペーパー:軽量で持ち運び便利、有料トイレでも安心
- 水のいらないシャンプー&ボディシート:シャワーなし対策の救世主
- ウェットティッシュ・アルコール消毒:手拭き、顔拭き、トイレ後にも
- 歯磨きシート:水が貴重な砂漠での歯磨きに
日焼け・乾燥対策
- スカーフ(現地購入推し):日差し・風砂・夜の防寒にマルチ活躍
- 日焼け止め(SPF50+):砂漠の紫外線は強烈
- リップクリーム・保湿クリーム:乾燥が想像以上にきつい
脱水症状対策
- ポカリ粉末/経口補水液:水分補給の効率アップ
- 濡れマスク・のど飴:砂ぼこりと乾燥から喉を守る
その他の必需品
- 小銭(1〜10DH):有料トイレで必須
- ライト(ヘッドランプ推奨):夜のトイレ・テント内で必要
- モバイルバッテリー:砂漠では充電できない場合も
- ジップロック:砂から貴重品を守る
おススメはソーラー充電対応のモバイルバッテリー。
サハラ砂漠のキャンプでは、電源が使えないor限られていることもあるんだけど…
日中の強い日差しを活かして自然に充電できちゃうから、本当に安心だった!ケーブル付きだからバッグの中でケーブル探す手間省けるし、日本でも海外でも必ずバッグの中に入れておく私にとってのマストアイテムです☆
あると便利アイテム
快適性アップ
- 折りたたみ傘:青空トイレ対策の”簡易目隠し”として優秀
- アイマスク・耳栓:共同テントでの睡眠に
写真・記録用
- 防水・防塵カメラケース:砂からカメラを守る
- セルカ棒:星空や朝日との記念写真に
- マスキングテープ:スマホだけの場合はマステでもほぼ大丈夫
衣類のポイント
- 長袖・長ズボン:日焼け・虫刺され対策(夜は冷える)
- 帽子:つばの広いタイプ推奨
- 着替え:砂がつくので余分に持参
📝 注意ポイント|現地に行く前に知っておくべきこと
通信・ナビゲーション
- 電波はあるけど不安定:オフライン地図のダウンロード必須
- Google Maps:事前に目的地周辺をダウンロード
飲食関連
- 飲料水は途中で購入:サハラに行く前に買う方が安い&安心
- 食事制限がある場合:事前にツアー会社に要相談
- アルコール:イスラム教国のため基本的にNG
健康・安全面
- 常備薬:普段飲んでいる薬は必ず持参
- 虫よけスプレー:夏は蚊やハエが多い
- 保険:海外旅行保険の加入を強く推奨
文化・マナー
- 写真撮影:現地の人を撮る際は必ず許可を
- 服装:露出の多い服装は避ける
- チップ:ガイドやスタッフへのチップ(50〜200DH程度)
体験して感じたこと|これが一生の思い出になる
砂漠の夕暮れ、ラクダに乗って沈む太陽を見ながら、「これ、人生で一番贅沢な時間かもしれない」と思った。
砂に寝転がって見た夜空は、星が”降ってくる”感覚。スマホでは映らない、けど一生忘れない光景。都市部では決して見ることのできない、宇宙の壮大さを肌で感じる瞬間。
朝日が砂丘を赤く染めていく様子は、まさに地球が生きていることを実感させてくれる。自然の力強さと美しさに、言葉を失ってしまうほど。
「不便さ」さえも含めて、全部が特別な体験になる。それがサハラ砂漠の魅力です。
まとめ|迷ってるなら、行ってみて!
ツアー選びの鉄則
- 「安心・内容・体験重視」で選ぶ
- レビューと口コミを必ずチェック
- 不明な点は事前に質問する
持ち物のポイント
- 「サバイバル感覚+清潔&快適さ」がカギ
- 現地で調達できるものは無理して持参しない
- 防水・防塵対策は必須
夏の砂漠旅の心構え
- 乾燥と暑さの対策はしっかり!
- 水分補給は想像以上に大切
- 柔軟性を持って楽しむ気持ちが一番重要
“不便”も含めて、全部が思い出になるのがサハラ旅。自分で選んだツアー、自分で持ってきたアイテム、自分の判断で動いた結果——「わたし、ちょっとかっこよくなったかも」って思える、そんな旅になりますように。
ちなみに…!
砂漠ツアー中、お酒は基本提供されないんだけど、途中の街で自分で購入しておけばテントで飲むのはOKな場合も◎
ツアーガイドさんに「お酒買えるとこ寄って」ってお願いすれば、スーパーや酒屋に立ち寄ってくれることもあるよ!
星空の下で飲むワインやビール、ちょっと特別な夜になるかも…。
冷蔵庫はないので100均とかの保冷バックがあるとさらに◎

最後に|モロッコ旅行予定の方へ
気になった人は、この記事をブックマークしておいてね!旅の準備や現地で迷ったときに、きっと助けになるはず◎
サハラ砂漠は、きっとあなたの人生観を変える場所になる。そんな特別な体験が、モロッコで待っています。
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