モロッコ旅行を計画するときに多くの人が悩むのが「スーツケースにする?それともバックパックにする?」という問題。
石畳の旧市街、スーク(市場)の細い路地、バスや鉄道での長距離移動……。荷物のスタイル次第で旅の快適さが大きく変わります。
私は何度かモロッコを旅していますが、最終的にはスーツケース派。ただし、一人旅や周遊旅行では「バックパックにすればよかったかも」と思う瞬間もありました。
この記事では、スーツケースとバックパックのメリット・デメリットを比較しながら、比較していきます。
スーツケースのメリット・デメリット
メリット
お土産を安心して持ち帰れる
陶器やランプなど壊れやすいお土産を買うならスーツケース一択。欲しいお土産を取捨選択しなくていいのは◎アルガンオイルなどもたくさん買えちゃう。
荷物が整理しやすい
パッキングキューブや仕切りを使えば、服やガジェットもスッキリ収納。開けたときに一目で中身が分かるのはスーツケースならでは。
ホテルやツアー移動なら楽
送迎付きのツアーや、移動が車中心の旅ではほとんど不便を感じません。平らな舗装路ではキャスターがスムーズに動いて快適です。

私はフェズのスークで大量に陶器を買いましたが、服とタオルを詰めてスーツケースに入れたら無事に日本まで持ち帰れました。
デメリット
石畳・階段が多い旧市街では大変
フェズやマラケシュの旧市街ではスーツケースのキャスターが石畳にハマります。実際にフェズでガラガラ引いたときは、道がデコボコすぎて腕がプルプルになりました。
リヤドの階段が鬼門
モロッコの伝統的な宿「リヤド」にはエレベーターがない場合が多く、2階や3階までスーツケースを持ち上げるのはかなり大変。スタッフが手伝ってくれることもありますが、狭い階段での上げ下ろしは一苦労です。
公共交通での積み下ろしが面倒
バスや鉄道に乗るときは大きな荷物を下に預けたり、積み下ろしたりするので手間がかかります。特に混雑時は周囲に気を使います。
バックパックのメリット・デメリット
メリット
石畳や未舗装路もスイスイ
砂利道や坂道も背負ってしまえば問題なし。実際、バックパッカーの人たちは軽快にスークを歩いていて「これは便利だな」と感じました。階段の上り下りも両手が空いて安全です。
移動が多い旅に強い
鉄道やバスで都市間を移動しながら周遊する場合は、バックパックの方が圧倒的に身軽。乗り降りもスムーズで、荷物置き場を気にする必要もありません。
コンパクトに収まる
最小限の荷物で旅をしたい人にはぴったり。荷物が少ない=自由度が高い旅にもつながります。ゲストハウスのロッカーにも入りやすいサイズ感。
デメリット
荷物の出し入れが面倒
一番下に入れたものを取り出すために、全部出さなきゃいけないことも。私は整理整頓が苦手なので、これは大きなハードルでした。
肩や腰に負担がかかる
長時間背負っていると、体にダイレクトに重さがきます。体力がある人向け。荷物が重いと肩紐が食い込んで痛くなることも。
お土産の収納に不向き
スークで「かわいい」と思って買った陶器や雑貨が入らず、泣く泣く諦めた友人も。形が不規則なものや壊れやすいものは詰めにくいです。
私の体験談|やっぱりスーツケース派
私は基本的にスーツケース派です。理由は「お土産を安心して持ち帰れるから」。陶器やアルガンオイルを詰め込んでも守られている安心感は大きいです。
ただし失敗談もあります。
フェズの旧市街での苦労
スーツケースをガラガラ引いたとき、石畳の段差にキャスターがはまり、思うように進まず汗だくに。その瞬間だけは「バックパックの方がいいな」と本気で思いました。
リヤドでの階段地獄
3階の部屋まで20kgのスーツケースを運んだ時は、翌日筋肉痛に。スタッフに手伝ってもらえたものの、申し訳ない気持ちになりました。

リヤドの従業員さんが、とても重そうにスーツケースを運んでいる姿を見て心が痛かったです…。チップを多めに払いました…。
CTMバスでの積み下ろし
長距離バスの荷物室への積み下ろしは、乗客が自分でやる場合が多く、重いスーツケースだと一苦労。周りの人が手伝ってくれることもありますが、気を使います。
それでもスーツケースを選び続ける理由は、帰国時にお土産が無事だった時の安心感と荷物の整理が楽な事です。
どっちを選ぶべき?タイプ別おすすめ
スーツケースがおすすめな人
- ツアーや送迎付きで車移動が中心
- お土産をたっぷり買う予定
- 荷物を整理整頓して持ち運びたい
- ホテル中心の滞在
- 体力に自信がない
バックパックがおすすめな人
- 一人旅やバックパッカー旅行
- バスや鉄道を使って周遊する予定
- 荷物は必要最低限に抑えたい
- リヤドやゲストハウス中心の滞在
- 旧市街をたくさん歩く予定
夏(6〜8月) 荷物が少なく済むのでお土産にあまり興味がないならバックパックでも十分。ただし水分補給用のボトルなど、意外と重くなることも。
冬(12〜2月) 防寒具が増えるのでスーツケース推奨。ダウンジャケットや厚めの上着など、かさばるアイテムが多くなります。
女子旅・家族旅行 荷物が多くなりがちなので、スーツケースの方が無難。化粧品や着替えも余裕を持って詰められます。
長期旅行(2週間以上) バックパックだと肩腰に負担が大きいので、スーツケースが楽。洗濯の頻度も減らせます。
短期旅行(3〜5日) 必要最小限で済むならバックパックが身軽。移動の自由度も高まります。
両方のいいとこ取り?折衷案もあり
キャリーバッグ型バックパック
背負うこともできて、キャスター付きで転がすこともできるハイブリッドタイプ。場面に応じて使い分けられて便利です。私は長期で行くときはこのリュックを機内持込荷物として持って行きます。


33~48Lと大容量で、マチを拡張できるのでお土産が増えても安心。万が一のロストバゲージに備えて1泊分の荷物が余裕で入るのも◎
スーツケース+サブバッグ
大きな荷物はホテルに置いて、日中の観光はサブバッグで身軽に。これが一番現実的かもしれません。
まとめ|どちらでも「正解」になる
結論としては「自分の旅スタイルに合う方を選べばOK」。スーツケースもバックパックも、それぞれの強みがあります。
私は今後もスーツケースを選び続けると思いますが、「自由に動きたい」という旅ならバックパックの方が快適そう。
重視するのは「快適さ」なのか「自由さ」なのか、それを基準に選んでみてください。
どちらを選んでも、モロッコ旅行は最高の思い出になります☆
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