モロッコに行く目的として、サハラ砂漠をメインに考える人も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、初めてモロッコを訪れたときの一番の目的は、サハラ砂漠でのキャンプでした。
サハラ砂漠ツアーの途中観光って、正直行く価値あるの?
私自身も、予約前にそう思っていました。
移動の合間に立ち寄るだけなら、正直そこまで期待しなくてもいいのかな、と。
しかし、実際に何度か通ってみると、途中観光にもモロッコらしさを強く感じられる瞬間があると分かりました。
この記事では、サハラ砂漠の行き帰りに立ち寄ることが多い観光スポットについて、実際に訪れた体験をもとにまとめてみました。
サハラ砂漠へ向かうルートについて
マラケシュからサハラ砂漠へ向かう場合、主に次の2つのルートを通ることが多いです。
- アイト・ベン・ハッドゥとワルザザートを経由するルート
- ケラーアメグナとトドラ峡谷を経由するルート
日数が極端に短い場合を除けば、どの場所も有名な観光地のため、行き帰りのどちらかで立ち寄るケースがほとんどです。

ツアーによっては両方のルートを組み合わせて、行きと帰りで違う道を通ることもあります。どちらのルートもそれぞれ違った魅力があるので、日程に余裕があれば両方回るのもおすすめです。
アイト・ベン・ハッドゥ|個人的に一番おすすめの立ち寄りスポット
アイト・ベン・ハッドゥは、1987年にユネスコ世界遺産に登録された、かつて交易の中継地として栄えた場所です。 現在は数世帯を残し、ほとんどの住民が対岸へ移住しています。

赤茶色の土で作られた建物が連なる景観は、まるで映画のセットのよう。実際に多くの映画のロケ地としても使われています。
個人的にこの場所がとても好きで、アトラス山脈越えをする際は、できるだけ立ち寄るようにしています。
実際に歩いてみた感想
下から写真を撮るだけならそれほど大変ではありませんが、上まで登る場合は意外と階段が急です。てっぺんまで登るのは、運動嫌いの私には毎回かなり大変で、息切れ必須です。
それでも、登りきった先から見える景色は、いつまで見ていても飽きることがありません。
日陰が少ないので、帽子やサングラスはあった方がいいです。水も必ず持っておくことをおすすめします。
私は「まあ大丈夫でしょ」と思って登り始めたら、途中で普通に後悔しました。
水を持っていて正解でした。
体力に自信がない場合は、無理に最上部まで登らなくても十分楽しめます。
頂上からは、周囲の山々や川、そして対岸の新市街を一望できます。特に朝の景色は格別で、オレンジ色に輝く様子は圧巻です。

日中は混雑していることが多いですが、朝の時間帯は比較的空いていて穴場。 アイト・ベン・ハッドゥから見る朝日はとても美しく、静かな時間を過ごせます。
朝は人も少なく、写真も撮りやすいので、混雑を避けたい方には朝がおすすめです。

通り過ぎてしまう人も多い場所ですが、宿泊してゆっくり過ごすのもおすすめです。 リヤドから眺めるアイト・ベン・ハッドゥの景色も、とても印象に残っています。特に屋上テラスから見る夕暮れと朝焼けは、何度見ても感動します。
ワルザザート|映画の街として有名な中継地点
ワルザザートは「映画の街」として知られています。
マラケシュからサハラへ向かうツアーでは、ワルザザートで一泊することもあります。街自体はそれほど大きくありませんが、観光の拠点としては便利な場所です。
正直な体験メモ
映画好きな方には、アトラス・スタジオが有名ですが、 私はあまり映画に詳しくないこともあり、ワルザザートは休憩で立ち寄る程度で、これまでしっかり観光したことがありません。

街歩きをゆっくり楽しむというよりは、トイレ休憩や写真タイムが中心です。
もし映画スタジオなどをしっかり見学したい場合は、別途時間を確保する必要があると感じました。
街の雰囲気は落ち着いていて、レストランやカフェも充実しています。長距離移動の疲れを癒すには良い場所だと思います。
正直に言うと、ワルザザートは私の中では「通過点」の印象が強いです。
何度か立ち寄っているはずなのに、鮮明に思い出せる場面があまりありません。
それくらい、サハラへ向かう途中の一コマ、という存在でした。
なので、次回アトラス山脈を越える機会があれば、ワルザザートに宿泊して、もう少し街を見てみたいなと思っています。映画のセットや、カスバ・タウリルトなども訪れてみたいです。
トドラ峡谷|断崖絶壁が迫る自然スポット
トドラ峡谷は、ロッククライミングの聖地としても知られる、迫力のある峡谷です。 下から見上げると、岩壁を登っている人の姿が見えることもあり、思わず「すごいなぁ……」と眺めてしまいます。
峡谷の最も狭い部分では、両側の岩壁が迫ってきて、空が細長く見えます。自然の力強さを肌で感じられる場所です。
注意点(体験談メモ)
峡谷はかなり高さがあるため、上の方には日が当たっていても、下の方はほとんど日陰になります。 時期によっては、防寒対策をしないと寒く感じることもあります。 また風が強く、体感としてはビル風のような印象です。特に冬場は上着が必須です。

普段は川底が見えるほど水量が少ないことが多いですが、雨季などは雨が続くと水が増し、立ち入れなくなることもあります。

私自身も、マラケシュへ戻る前に立ち寄る予定でしたが、前日の夜に大雨が降り、当日は行けなくなったことがありました。 その影響で川が氾濫し、マラケシュへ戻ることすらできず、途中の街で急きょ一泊することに。
その夜、泊まることになったのが、バラの街ケラーアメグナの高台にあるリヤドでした。
まるで隠れ家のような静かな宿で、屋上からは山並みが見え、夕方になると空の色が変わっていくのがよく分かりました。
あの時は焦りもありましたが、結果的には「泊まれてよかった」と思える夜になりました。
モロッコでは天候で予定が変わることも珍しくありません。日程には少し余裕を持っておくと安心です。
途中観光は「移動の合間」だと考えるのが正解
サハラツアーの途中観光は、あくまで移動の合間に立ち寄るスポットです。
一つ一つをじっくり観光するというよりは、「見どころを効率よく体験する」というイメージに近いと感じました。
その前提で参加すると、満足度はぐっと上がります。
もし「しっかり観光したい」と思う場所があるなら、
ツアー内容を事前に確認し、滞在時間が十分あるかチェックしておくのがおすすめです。
途中観光を含むツアー内容の違いについては、こちらで詳しくまとめています。
👉【体験談あり】ツアー予約はどこがいい?HIS・Klook・GetYourGuide・ベルトラ徹底比較
ケラーアメグナ|予定外の宿泊が、忘れられない夜に
前日の大雨でトドラ峡谷へ行けなくなり、急きょ宿泊することになったのが、バラの街ケラーアメグナでした。
正直、予定になかった街です。
でも、その夜に泊まったリヤドの静けさと、屋上から見た山並みの景色は、今でもはっきり覚えています。
ケラーアメグナはバラの谷として有名で、5月頃にはバラ祭りも開催されます。
街にはローズウォーターやバラオイルなどの店が並び、立ち寄りスポットとして知られていますが、宿泊してみるとまた違った魅力がありました。
観光地としてはそれほど混雑していないため、のんびり過ごしたい人には穴場です。
タクシーがピンク色なのも、この街らしい可愛さでした。
全部回りたい人はツアーという選択肢も
マラケシュからサハラまでは距離が長いため、移動手段に迷う方も多いと思います。
レンタカーや個人手配も可能ですが、効率よく回りたい場合はツアーを利用する人が多い印象です。
サハラ砂漠行きのツアーは、アイット・ベン・ハドゥやトドラ峡谷などをまとめて巡る行程になっていることも多く、移動の負担を減らしたい人には向いています。
私自身は自由に動きたい派ですが、日程が限られている場合や体力に不安がある場合は、ツアーを探してみるのもアリだと思います。
▶ サハラ砂漠行きツアーを探す(Get Your Guide)
まとめ|全部回らなくても大丈夫
サハラ砂漠へ向かう道中には、魅力的な立ち寄りスポットがいくつもあります。 ただ、すべてを完璧に回ろうとすると、移動だけで疲れてしまうことも。
「どこに時間を使うか」を意識するだけで、旅の満足度はぐっと上がります。 自分の体力や日程に合わせて、無理のないルートを選んでみてください。
サハラ砂漠はもちろん素晴らしいですが、道中の景色や街もモロッコの大切な魅力です。
サハラだけで終わらせるのは、少しもったいないかもしれません。
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